「新世代の巻」(ジャンプ・コミックス200巻収録)

今回は、両さんがスーパー電子工業社長の長男、電極プラスが通う小学校に届け物をするお話をお届けする。

プラスは、5月17日からお届けしている「やってきた3人組の巻」(ジャンプ・コミックス第166巻収録)でも登場した小学生男子で、最新テクノロジーの信奉者といってもよい存在だ。

父の会社の製品をはじめとする最先端技術の恩恵を享受するだけでなく、自分でも父とは別に会社経営をするほどの秀才でもある。

そんなプラスの学校を訪れた両さんと中川は、時代の最先端を走る中川の会社に匹敵するほど革新的な設備でいっぱい。驚くべきは、それらの多くを生徒たちが充分に活用し、ものによっては生徒たちによって運営されている点だ。

さらには、国のスピードや判断能力はアテにならないとばかりに、今日をシビアに見据えながら明日を自分たちの手で切り開こうとしている……。

本作で両さんが中川に語る「未来は明るいぜ。新世代にがんばってもらおう」との言葉は、「新世代の巻」での「未来には夢がある」を一歩進めた、「未来を自分たちで築いていく子どもたち」へのエールなのかもしれない。

本作が『こち亀』連載エピソードを収めたコミックス最終巻である第200巻の第1話として収録されている点も、いまとなっては感慨深い。

それでは次のページから、両さんが新世代の活躍へと希望を託すお話をじっくりとお楽しみください!!