吐き気を催すGAZA2035の青写真
午後、ジャーナリストのエイミー・グッドマンが立ち上げた独立系報道機関『DemocracyNOW!』のオフィス兼スタジオに表敬訪問。スタッフはほぼ全員、明日の選挙取材で激戦州を飛び回っていて、オフィスの中はほとんど、もぬけのから。
選挙結果が判明するであろう7日の正午過ぎに再びアポを入れて辞去せざるを得なかった。選挙日の前日にアポを入れるなんて馬鹿なことをしたものだ(訪れたのは現地時間で11月4日)。
それにしても、ダウンタウンの小さな消防署の跡地ビルから、よくここまで大きなスペースを確保するまでに維持成長させたものだ。すごすぎる。
今日の番組も、ガザの虐殺について、かなりの時間を割いてきちんと報道していた。こんな惨状をまともに報じているアメリカのメディアは、『DemocracyNOW!』以外にないのではないか。
僕が今回、アメリカの大統領選挙にこだわってみたいと思ったのは、やはりガザで起きている虐殺について、アメリカの主要メディア、ヨーロッパの主要メディアが、イスラエルを正面から批判することをなかなかしないことにもある。
イスラエルのネタニヤフ首相らが、「虐殺」終了後のガザの未来像を「GAZA2035」なる青写真に描いたものをみた。正直、吐き気を催した。この広義の「狂気」について私たちは考え抜かなければならない。
トランプ父子(ドナルド・トランプ氏本人と娘婿のクシュナー氏)が、ガザは観光地として将来性がありすぎるくらいあると述べていた。そこに住んでいたありとあらゆるものを抹消したうえで、そこに摩天楼でも建てるつもりか。いや、「GAZA2035」の青写真イラストは、そのように描かれている。