「こんにちは、鉄頭です」と名乗り犯行をひけらかしていた

逮捕されたのは埼玉県朝霞市宮戸に住む中国籍の職業不詳、姜卓君(きょう・たくくん)容疑者(29)。

指名手配したのはスプレーで実際に落書きするなどした、「鉄頭」と名乗る董光明(とう・こうめい)容疑者(36)と、その様子を動画で撮影した許来玉(きょ・らいぎょく)容疑者(25)だ。

「犯行は5月31日夜です。董とみられる男が石柱に登り柱に放尿するようなしぐさをした後、赤色のスプレーを取り出して、石柱正面の『神』と『社』の文字の間にアルファベットで『トイレ』と書く様子を撮影した動画が6月1日に中国の動画投稿アプリ「小紅書」(レッド)にアップされ拡散しました。

6月1日早朝に石柱に落書きされているのを通行人が見つけ、通報を受けた警視庁麹町署が捜査を始めると、近くにある狛犬のそばで『世界人民は団結しよう』『ただしお前らは含まない』と中国語で書かれた2枚の張り紙も見つかりました」(社会部記者)

落書きされた石柱
落書きされた石柱
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犯人はすぐにわかった。董容疑者が動画の中で「こんにちは、鉄頭です」と名乗り犯行をひけらかしていたからだ。

「董、許の両容疑者は落書きの直後に羽田空港に直行し、6月1日早朝には空路で上海に移動しています。その前後に動画をアップする手はずをとったようで、警視庁が事件を認知した時には既に手が届かない中国に逃げ帰っていました。

姜容疑者は犯行当時現場には同行せず、事前にスプレー缶を準備しただけとみられています。その後、董容疑者は6月3日になって中国の別の動画配信サイト『哔哩哔哩(ビリビリ)』に帰国宣言を投稿し、勝ち誇りました」(警視庁詰め記者)