男は「鉄頭」と名乗る、中国では一部で知られた投稿者

事件は1日午前6時20分ごろ、神社入り口の「靖国神社」と記された石柱に赤いスプレーで英語で「トイレ」と落書きされているのを通行人が見つけ発覚した。

「器物損壊の疑いで警視庁麹町署が捜査を始めると、そばの狛犬の周辺で『世界人民は団結しよう』『ただしお前らは含まない』と中国語で書かれた2枚の張り紙も見つかりました」(社会部記者)

さらに同日、中国の動画投稿アプリ「小紅書(レッド)」に、この犯行を撮影したとみられる動画がアップされた。

動画では、闇の中を若い男が石柱に登って柱に放尿するような動作をした後、取り出した赤色のスプレーを、石柱正面の「神」と「社」の文字の間に吹き付けている。動画は自撮りではないため別の撮影者がいたとみられる。

「男は『鉄頭』と名乗る、中国では一部で知られた投稿者のようです。この映像は中国の動画配信サイト『哔哩哔哩(ビリビリ)』にもアップされ拡散されました」と大手紙外報部記者は話す。

石柱に落書きをする「鉄頭」
石柱に落書きをする「鉄頭」
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1869年に明治天皇の勅命で招魂社として創建された靖国神社には幕末、明治維新以降の日本の内戦や戦争で朝廷・政府側で戦没した軍人らが祀られている。それだけにネットでは保守界隈を中心に怒りの声が噴出。

高須クリニックの高須克弥院長は、自身のXに「日本人の誇りを辱しめられたのであります。魂が汚辱されたのです」と書き込み、男を捕まえてくれたら500万円を出すと懸賞金の支払いを宣言。金額はその後1000万円に引き上げられた。

「これに呼応してか、ネット上では情報が次々寄せられ、真偽は不明ですが、鉄頭は中国浙江省の外国語大を卒業し、上海市に住む36歳の男で、撮影した共犯者は中国人女性だという情報がXで飛び交っています。
3日には『鉄頭はまだ日本にいる』との情報が拡散され、出国を許すなという声があがっていました」(社会部記者)