日本一バズる市長が「東京を変えて、日本を変えてみたい」

安芸高田市は前任者の第3代市長が2020年7月、前年の参院選広島選挙区の大型選挙違反事件で河井克行元法務大臣から現金を受け取ったとして引責辞職。同8月に市長選が行われ、銀行を退職して臨んだ石丸氏が副市長だった竹本峰昭氏との一騎討ちを制した。

第4代市長に就任した石丸氏は、議会の一般質問中に居眠りしていた議員をX(旧ツイッター)で晒して「恥を知れ」などと罵倒。

議会との対立を鮮明化しただけでなく、地元紙の中国新聞記者に「失礼が過ぎる」「偏向報道」と発言、その後続いたバトルの様子をYouTube配信し話題を呼んだ。

“汚職体質”を引きずる旧態依然とした議会や、それに付き従ってきたオールドメディアの“記者クラブ体質”を正論で袈裟斬りにする手法は、かつて郵政民営化を声高に叫んだ小泉純一郎元首相や、大阪府知事・市長時代の橋下徹氏を彷彿とさせる。

ともあれ、「日本一バズる市長」として有名になった石丸市長は、任期満了を待たずして「東京を変えて、日本を変えてみたい」との理由で、首都に舞台を移すことに決めたようだ。

7月7日投開票の都知事選には、現職の小池氏をはじめ、目ぼしい対立候補はまだ出馬表明していない。

小池東京都知事(撮影/集英社オンライン)
小池東京都知事(撮影/集英社オンライン)
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