「捜査本部は全員を殺人の共同正犯として立件する方針です」(警視庁担当記者)
全身に刺青を入れている関根容疑者は宝島さん夫妻の長女の内縁の夫で、サンエイでは「番頭格」だったが、昨年ごろから経営の主導権争いが顕在化していた。
合同捜査本部は、関根容疑者が殺害と遺体の隠蔽を画策して佐々木容疑者を抱き込み、佐々木容疑者は渋谷のクラブで知り合った平山容疑者に結束バンドなどの凶器や遺体運搬用の車の準備と、実行犯を集めることを指示したとみている。
これを受けた平山容疑者は、同じクラブで顔なじみになった姜光紀容疑者(20)と元俳優の若山耀人容疑者(20)に声をかけ、2人も同調したとされる。
事件は4月15日夜、関根容疑者と、同容疑者と旧知の不動産業、前田亮容疑者(36)が宝島さん夫妻を新規店舗の候補地下見を口実に品川区内の空き家に連れ込み、この家のガレージで16日未明にかけ夫妻は絞殺された。
「現場には宝島夫妻のほか関根、前田、姜、若山の4容疑者がいたとみられますが、平山容疑者が”アニキ”と呼んでいたという佐々木容疑者も近所の防犯カメラに映っており、空き家内にいた可能性も排除できません。
だれがどのように夫妻を暴行し首を絞めたのか、捜査本部は詰めの捜査を急いでいます。ただ、殺害と遺体を遺棄する計画は6人全員が認識し役割分担をしていたため、捜査本部は全員を殺人の共同正犯として立件する方針です」(警視庁担当記者)