「これだけの犯罪だから犯人は極刑になるのでは?」
また、♯31で報じたように、宝島夫妻の遺体が発見された8日後の4月24日にはサンエイ系列の店の経営権を売りたいという話が近隣の飲食店に持ち込まれており、この売却打診にもし関根容疑者がかかわっていれば、犯行は経営の主導権奪取のためではなく売却代金狙いの可能性も出てくるが、いずれにしても強盗殺人と同じく、事件はカネから始まった疑いが強い。佐々木容疑者ら共犯者も関根容疑者からの報酬を目当てに参加している。
「カネ目当てで被害者が2人、しかも幸子さんは殺害前に頭蓋骨が陥没するほど顔や頭部を激しく殴られており、犯行動機も様態も非常に悪質と言えるでしょう。首謀者の関根や殺害の実行行為者は極刑が求刑される可能性があります」と社会部デスクは話す。
また、参考人として事情を聴かれた上野の飲食店関係者は「刑事さんと雑談をしていて、これだけの犯罪だから犯人は極刑になるのでは、と水を向けたら、刑事さんも『われわれの立場では言っちゃいけないんだけど…』と言葉を濁していましたよ。怨恨だけが原因の事件とは事情が違うからね」と凶悪な手口に顔をしかめる。
カネだけを媒介に即製でつくられたグループが、深い計画もなくあちこちの防犯カメラに姿をさらしながら実行に移した犯行はあまりにもずさんで、2人の命を奪うという結果の重さとは対照的だ。凶行の前に考えるべきだった代償の大きさを、6人はこれから思い知ることになるが、あまりにも遅すぎる。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班