笑顔の女神に訪れた笑えない過去
――とはいえ、先生が笑いヨガに出会って以降も、辛くて笑えない時期があったのでは?
2013年3月にラフターヨガリーダーの資格を取ったのですが、その年のゴールデンウィーク明けから子どもが不登校になったり、父親の介護も重なったりですごくしんどい時期がありました。でも1歩外に出たらラフターヨガリーダーとして明るく笑って、笑顔と幸せを届けようって自分で自分を鼓舞するような気持ちで毎日を過ごしていました。
――まさに「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなる」と。
そうですね。その影響か、子どももどんどん元気になって、無事就職して今では楽しそうに仕事をしてます。だから、子どもが不登校で悩んでいるお母さんたちに「母が笑えれば、子どもは大丈夫」ということを伝えたいですね。
――インスタには「部活応援」「勉強応援」など若者を応援する笑いリール動画をたくさん投稿されていますね。
今年3月にとある学校の運動部の子から「もうすぐ県大会なので、応援動画を撮ってください」という依頼がきたんです。それで子どもたちに笑って、幸せになってもらいたいと応援動画を投稿したらすごい反響で。動画をあげればあげるほど依頼がくるようになって、多い日で1日20件くらいくるようになりました。
さすがにそれらすべてに応えていると生活に支障をきたしてしまうので、今は募集を締め切ってますが、それでもまだ毎日のように依頼がきますね。
――すっかりインスタの人気者! 今後、どんな活動をしていきたいですか?
子どもは就職できたし、父は他界して、いろいろと肩の荷が下りたので、これからは自分がやりたいことをやろうと思っています。
ゆくゆくは笑いヨガ講師として起業したいし、不登校の子の親御さんに向けたラフターヨガ講演会や若い人対象のラフターヨガリーダー養成講座もしたいです。
そして、私の笑いで滋賀県の健康寿命を伸ばして、いつかは琵琶湖を“笑いの聖地”にしたいですね!
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ちなみに、厚生労働省の「令和2年都道府県別生命表」によると、滋賀県は男性の平均寿命が日本一、女性の平均寿命が全国2位。この数字も、笑顔の女神の活動のおかげ……?
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班