早期の発見が難しい膵臓がん

膵臓は胃の後ろにある、20㎝ほどの長さの臓器です。
膵臓の働きは食べ物を消化する膵液をつくり、それを十二指腸に送るという消化のための働きと血液中の血糖を下げるインスリンなどを産生し、血糖値の調整をするという2つを担っています。

膵臓は「沈黙の臓器」と言われていて、がんが発生しても小さいうちは症状が出にくく、早期の発見は簡単ではありません。
小さながん細胞ができていても、膵管は詰まることなく膵液を作るので、がんの進行が進まないと症状として現れにくいのです。
また、膵臓がんの10年の生存率は5%で、他のがんの平均60%と比べると圧倒的に低い数値になります。
なので、定期的な検査、また初期症状があった場合、適切な検査を受けることがとても重要です。
今回は、見逃せない膵臓がんの5つの初期症状について解説します。

症状1:みぞおちや背中の痛み
膵臓は胃の後ろにある後腹膜臓器です。そのため膵臓に何か症状がある場合は、背中に鈍い痛みが続きます。また、みぞおちの痛みも膵臓がんの初期症状のサインである可能性があります。
みぞおちの痛みは胃や十二指腸で何かが起こっているときも感じることが多いのですが、その場合はだいたい、胸やけ、げっぷ、胃もたれなどの症状が一緒に出てきます。
膵臓がんの初期症状では、何もしなくてもずっとみぞおちが痛く、体勢を変えても痛みが続きます。
こういった痛みが続く場合はすぐに医療機関を受診してください。

《放置厳禁!膵臓がん5つの初期症状》背中の痛み、尿の色が濃い、体重が減る…便の色が教えてくれる重要なサインとは? 40歳以上がプラスすべき検査とは?_1
すべての画像を見る

症状2:糖尿病・高血糖
膵臓の働きの1つにインスリンを出して血糖値を下げるというものがあります。膵臓がんになるとインスリンを作り出すことができなくなり、血中内の血糖のコントロールができなくなります。結果、血糖値は高くなり、糖尿病になるのです。急に血糖値が上がった、糖尿の気が出てきた、HbA1cの値が上がったという人は、膵臓の検査をしてみてください。

症状3:体重減少
膵臓がんに限らず、がんが大きくなると体の栄養分を奪ってしまい体重が減少します。これを悪液質といい、倦怠感や食欲不振なども起こるのです。ダイエットをしているわけでもなく、これまでと変わらない食生活をしているのに、体重が減少しているときは、がんを疑ったほうがいいでしょう。半年から1年くらいの間で5%以上の体重が減っている人は要注意です。例えば体重60㎏の人がダイエットをしていないのに、半年から1年の間に3㎏以上減っているなら、悪性新生物(がん)があるかもしれません。