正解の見つからないオフィスでのタバコ問題
「タバコを吸う人とは一緒に仕事をしたくない」
これはあるXユーザーが自身の経営する建設会社で働く複数の女性事務員から言われたセリフだそうだ。
どうやら、喫煙ルームから戻ってくる喫煙者の社員の服に残るタバコのニオイが許せないらしく、喫煙者たちになんとか言ってほしいと訴えられたとのこと。
これを受けてこの経営者が「この問題、おそらくどの会社でも頭を悩ますと思うけど、どう対応してるのだろうか? よければ、教えてください」とXで投げかけたところ、喫煙者と非喫煙者の間で議論を呼ぶ事態に発展。
ポスト自体も大バズリで、表示回数は約1233万回、リプライは565件もついてさまざまな意見が寄せられている。(3月19日時点)
昨今は健康志向の高まりから喫煙率は低下の一途。今月16日には東海道・山陽・九州新幹線の喫煙ルームが廃止されたことで国内すべての新幹線が全面禁煙となるなど、喫煙者の肩身は狭くなる一方だ。
ネット上でもタバコに関する議論は白熱、というよりも喫煙者が一方的に煙たがられるばかりだが、社会人たちは実際のところどう思っているのか。
新橋と西新宿の会社員50人に「オフィスでのタバコ問題」についてアンケートを実施した。
まずは、非喫煙者たちの意見。
「やっぱり喫煙所から戻ってきた同僚のニオイは気になりますね……。『ニオイが気になって集中できない』と言ってる部下もいるし、“スモハラ”(スモークハラスメント)をなんとかしてほしい気持ちはあります」(50代男性・保険営業)
「喫煙から戻った人のニオイをかぐだけでイライラしたり、体質的に頭が痛くなることも……。一応、気を遣っているのか、ガムやミントで口臭ケアをしている人も多いのですが、服のニオイは取れないのであまり意味がありません」(30代女性・ウェブ広告)
「タバコに加えてコーヒーを飲んだ口で話しかけられるのが最悪です。まさにスモハラとスメハラ(スメルハラスメント)のダブルパンチで思わず顔を背けたくなりますね。でも上司だから言えないし、喫煙は個人の自由だからどうすることもできません」(20代女性・事務)