「自分は呼び捨てされてもいいが、ハラスメント加害者にはなりたくない」
先輩の後ろ姿を見てさん付けに賛同する若手社員も多い。
「新人にも役職のある人にも同じようにさん付けで接している先輩が職場にいて、誰とでもうまく接している姿は尊敬しますね。だから全員さん付けでもいいと思います。ちなみにその先輩は、『人によって話し方を分けるのが面倒だから』と笑っていましたが」(男性・運輸)
「自分の尊敬する先輩が、その上司に 『キミ』とか『お前』って呼ばれているのを見ると、少しカチンとくるんですよ。“あなたよりよほど優秀なのに!”って。さん付けが定着すれば、そうしたモヤモヤした気持ちもなくなりそうですよね」(女性・営業)
このように「ご時世的に“さん付け”のほうが無難」との声は少なくなかった。
「私は呼び捨てされてもかまわないですけど、ハラスメントにうるさい時代なので、さん付けを社内でルール化して、それに従うほうが楽ですかね」(女性・営業)
「実は呼び方について相手が嫌がっていて、気づいたら自分がパワハラやセクハラの加害者になっていた…なんてことを回避できるなら、さん付けが徹底されてもいいと思います。ただ他の社員たちとの距離も遠くなりそうですけどね」(男性・コンサル)