古謝は一時期、アルコール依存症を患っていた

フジテレビは2人の関係性について、「『友達』という感じ」とし、「女性のほうも気さくで、仲良しな感じでした。特にケンカだったりとか、暴言とかそういうのはなかった」とする、2人が通っていた居酒屋の店員の証言を報じている。さらに同局の取材に古謝容疑者の親族は、「本当に真面目」「虫も殺さないくらいいい子」とも証言している。

古謝容疑者が公開していたSNSでも、趣味であるレゲエやヒップホップについて触れたり、建設作業員だった自身の日常を綴る何気ない投稿ばかりが目立ち、凶悪な犯行に結びつくような片鱗すらのぞかせていない。また、家族や職場の仲間と笑いあったり、空き巣に入られた友人を気遣う投稿もあった。

レゲエやヒップホップが好きだった古謝容疑者(撮影/集英社オンライン)
レゲエやヒップホップが好きだった古謝容疑者(撮影/集英社オンライン)

ただ、ある捜査関係者は事件の内幕をこう明かす。

「被害に遭った女性は、普天間飛行場付近にある飲み屋で働いており、古謝もこの店に出入りしていた。2人の間には金銭の貸し借りもあったが、共依存関係というか、特別な結びつきがあったようだ。これまでにも複数回、『叩いた叩かれた』だのといったDV(ドメスティックバイオレンス)騒ぎを起こすこともあった。関係のこじれが事件につながった可能性はある」

報道によると、事件発生直前、2人は宜野湾市内の飲食店で飲酒し、タクシーに同乗して帰路をともにしていたという。その際、女性は酩酊するほどに酒に酔っていたとされるが、古謝容疑者にも酒を巡る悪癖があったようだ。

「古謝は一時期、アルコール依存症を患っており、酒絡みのトラブルを起こすこともしばしばあった。彼はSNSなどで『宜野湾出身』とアピールしているが、実際は海を隔てた離島の出身だ。親類を頼って学校を出てから宜野湾にやってきて住み着いた。その後は建設会社で現場の作業員として生計を立てていた古謝だったが、コロナの影響で仕事を失い、ほとんど無職のような状態だった。事件当時もかなりの量の飲酒があったようだから、人生に行き詰まって自暴自棄になり、酒の勢いにまかせて衝動的に犯行に及んでしまったのかもしれない」(前出の捜査関係者)

沖縄県警本部
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深夜の路上で最期を迎えた女性は、なぜ道路に放置されたのか…。酒とレゲエを愛した青年だけが、その真相を語ることができる。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班