「設楽統×若林正恭×星野源」では設楽が3人目に若林を指名

雑誌インタビューなどによると、この番組はキャスティングありきなので通常の番組の作り方とは違う制作過程なのだそうだ。

普通は企画があり収録日程を決めてそれに合う人をキャスティングしていくのだが、『ボクらの時代』の場合、まず3人を決めることが最初。その上でスケジュール調整をして、みんなの都合の合う日に収録をするという順番になるという。

キャスティングに出演者が関わるケースも多く、ある人が決まっていて残りの2人をその人が誘ってくれるみたいなパターンも多いようだ。

コロナ禍に名場面集として再放送されたので記憶に新しいかもしれないが、2012年6月10日の「設楽統×若林正恭×星野源」は、まず星野源が決まり、星野源が設楽統の名前を出し、設楽が3人目として若林を指名したものだ。

番組でも語られたが、設楽が「星野と若林が共通点が多く似ている」ということで引き合わせたという経緯である。

この時の『ボクらの時代』がなければ、Netflixで何か月にもわたって語り合うような若林×星野のつながりは生まれていなかったであろう。こういうのも『ボクらの時代』の醍醐味である。

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ナレーションでも発揮されている「日曜の朝」という番組コンセプト

また作り手側のこだわりとして「日曜朝」という時間はかなり意識しているようだ。

毎回小林聡美のナレーションで「それでは、今日も素晴らしい一日を!」で締められている通り、この番組を一日のスタートとして日曜日をぜひ有意義に楽しく過ごしてもらいたい、というコンセプトが徹底されている。

そう言った意味では、夜のトーク番組のような居酒屋ワイガヤというよりは、気のおけない仲間たちが急かされることなく、くつろぎながら語り合うこのスタイルがやはりふさわしいのだろう。

ちなみに、かつては夜に収録していることもあったようだが、今は日中、自然光がしっかり入る大きい窓がある場所で収録されている。

昨年の『ボクらの時代』でも、ryuchell(りゅうちぇる)が亡くなった後のpeco出演や、「ハリウッドザコシショウ×くっきー!×RG」のカオスな共演など、話題になった回が数多くあった。

2024年、個人的には田中みな実のラジオに何度も出演し、なぜか彼女の本音を引き出すCreepy NutsのDJ松永に期待している。田中は年始にいろいろ噂もあったことだし「田中みな実×Creepy Nuts」はどうだろう。ちなみに、田中みな実は過去2回、Creepy Nutsは過去1回『ボクらの時代』に出演している。

インタビュアーでは引き出せない話も、親友の前では意外な本音がこぼれたりする。2024年も意外な組み合わせで我々をあっと言わせて欲しい。

文/前川ヤスタカ イラスト/Rica 編集協力/萩原圭太