ショッピングを楽しむ中国人観光客
中国人観光客の特徴として、旅行の目的において「ショッピング」が大きなウェイトを占めていることも挙げられる。
観光庁の最新調査(2024年1月末時点)によると、観光・レジャーにおける訪日外国人旅行者の1人あたりの「買物代」の支出は、全国籍・地域の平均が「5万4754円」であるのに対し、中国は「11万7329円」と突出して高いことがわかっている。
実際にドン・キホーテ銀座本館を訪れてみたところ、店内は大勢の訪日外国人で賑わっており、いくつものショッピング袋を抱えた中国人観光客の姿も多数見られた。
家族旅行で来日したという中国出身の50代・男性は「ここでは食品類をたくさん購入しました。日本の味噌や醤油などたくさん買えて、とても満足」と話す。また、パートナーと旅行中の20代・男性は「日本のお菓子や乾麺を買いたくて、ここに来ました。特に日清のカップラーメンは、とても美味しくて大好きです」と、大量のショッピング袋を抱えながらなごやかに答えてくれた。
急速なインバウンド需要の回復により、今では「オーバーツーリズム」や関連施設の人手不足といった諸問題も指摘されている。しかしながら、訪日外国人旅行者の消費による経済効果への恩恵は計り知れない。2024年も観光地では大勢の外国人観光客の姿を見られるのか、引き続き、その動向に注目したい。
<参考文献>
“訪日外国人消費動向調査2023年年間値(速報)及び10-12月期(1次速報)について” |国土交通省・観光庁, 2024年1月17日
https://www.mlit.go.jp/kankocho/news02_000534.html
“2024年(1月~12月)の旅行動向見通し” |JTB, 2023年12月20日
https://www.jtbcorp.jp/jp/newsroom/2023/12/20_jtb_2024-annual-outlook.html
文/集英社オンライン編集部特集班