「発見!最強のバーコードの巻」(ジャンプ・コミックス80巻収録)

今回は、バーコードを使ったゲーム機で両さんが遊びまくるお話をお届けする。

バーコードとは、縞模様状の線の太さによって数値や文字を表している記号を指し、商品の名称や在庫状況、保管場所などを一元管理するのに使用されている。

現在では、世に出回っているありとあらゆる商品についており、当たり前すぎて意識することは少ないかもしれない。

本作で両さんがハマったのは、1991年に玩具メーカー・エポック社が発売した携帯ゲーム機「バーコードバトラー」。世間で広く流通している実在の商品についているバーコードのデータを、キャラクターやアイテムのデータへと変換してバトルするゲームだ。

ゲームにおけるパラメータをゲーム外の、しかも日常生活にあふれている「バーコード」によって設定するという、きわめて画期的な発想を持った製品だった。

そしてこのゲームに熱中した両さんが手に入れた最新型バーコードバトラーは、「バーコードファイター」という拳銃型のもの。銃口をバーコードに向けて読み取り、対戦相手と向き合って銃を構え、トリガーを引いてバトルする……という、男の子ならハマること間違いなしの逸品だ。

もちろんこれは『こち亀』作中で創作された製品だが、現実の世界で売り出されなかったのが不思議なくらい魅力的なアイテムだと思える。

ちなみに本作には「バーコードマン」なるオッサンが登場するのだが、髪型がまるでバーコードのように見えることから「バーコード親父」などと揶揄されていた中高年男性の姿をキャラクター化したのだろう。

このオッサンは、「ボクシング無頼!?の巻」「迷調教師・両津!の巻」(ジャンプ・コミックス87巻収録)でも再登場している。

「ボクシング無頼!?の巻」より。麗子にゲームの指南書を売り、両さんとの戦いをみごと勝利へと導くが……
「ボクシング無頼!?の巻」より。麗子にゲームの指南書を売り、両さんとの戦いをみごと勝利へと導くが……

それでは次のページから、両さんたちの熱きバーコードバトルをお楽しみください!!