霜月 11月の口福
霜が降りる月ということで、この和風月名がついた説が濃厚ですが、とても大切な行事の「新嘗祭」があることから、「食物月(おしものつき)」が略されたという説などもあります。
紅葉狩りなどをするのもこの季節です。春から始まった稲作の終焉はまさにこの霜月の「新嘗祭」にあり、ここを区切りに、また少しばかり休んで、新しい春へとバトンタッチをしていきます。ここは豊穣祭として楽しみましょう。この繰り返しで一年が巡り、私たちは季節ごとの美味しいものをいただけるのです。
【11月の暦と開運話】
一年を通しての大きな行事として、「新嘗祭」がある月です。今では「勤労感謝の日」になっていますが、稲がたわわに実り、それを感謝する、いわば、収穫祭・感謝祭の意味に近いです。秋の実りを実際に感じる月なのです。そろそろ翌年の準備をしていくことが大切になってきます。今年の実りを見返して、来年の目標をまとめていく大切な時期でもあります。
【11月に食べるといいもの】
蟹…蟹は夢占いなどで幸せの象徴、見るだけでも運が上がる。
味噌は成功運アップ!
白菜…冬のお鍋の裏の主役。中国では白菜は百財と同じ発音で、一枚一枚に財運の意味が。
林檎…欧州では「幸せの象徴」。体に良い効果がつまった果物で「医者いらず」といわれる。
みかん…ビタミンCが豊富で、若々しく元気になる。お正月の鏡餅にのせる「橙」は、落下せず木に数年とどまることから「代々=だいたい=橙」になったとか。
【こんなふうに食べると幸せ2倍】
丸ごと林檎のハンバーグ
林檎を半分に切り、中身をくりぬき、中にハンバーグのタネを入れてオーブンで焼きます。くりぬいた林檎は、細かくして、ソースとケチャップと一緒に火にかけ、ソースに。
カニカマで蟹ご飯
本物の蟹は高すぎて手に入りにくい時は、カニカマで代用しましょう。カニカマは厳密には蟹ではありませんが、旬や伝統も重んじる気持ちが大切だと思います。全てを伝統で凝り固めてしまうと人は萎縮します。臨機応変なのが日本のいいところです。楽しく「それっぽい」ことを楽しみましょう。