「年間540時間」の過酷な姿勢とは?
1日平均90分、1か月の間に45時間、1年間で540時間。日数にして22日と半日。これは、家庭の主婦、または主夫の方々が1年間で「キッチンに立つ時間」です。料理に皿洗い、これだけの時間、ほぼ同じ姿勢をとり続けているわけです。
私のクリニックでも「シンクの高さが体に合っていなくて、腰が痛い」「冬場は足元が寒くて、指先が冷えて仕方ない」といった声が絶えません。
どちらの症状も血流のさらなる低下を招きます。たんに「しんどい」「つらい」とガマンしている場合ではありません。
1か月に30時間、1年間で360時間。年間15日間、両腕8kgの重さを肩と首で支えながら操作している時間もあります。
なんだかおわかりですか?「スマホの使用時間」です。
ついつい長い時間やってしまうあの姿勢は肩こり、首こりの原因となり、血流をとても悪くしていきます。
こうした暮らしの中の生活習慣が、血流を滞らせる原因となるケースは多々あります。
首や腕を上げたり下げたりをくり返す、洗濯物干し。
不自然な姿勢での腕の動作が大きな負担になる、掃除機がけ。
ここでは無意識のうちに血流にとってよくない動きをしてしまっている生活習慣にスポットを当て、その改善方法をお伝えします。
同じ作業をするなら、血がよくめぐる姿勢で健康寿命を延ばしたいもの。
ぜひ、日々の暮らしの中に取り入れてみてください。