キリンはなぜ免疫機能を訴求する機能性表示食品を届出受理されたのか?
日本で初めて(※1)免疫機能を訴求する機能性表示食品として、消費者庁に届出受理されたプラズマ乳酸菌が配合されたキリンの「iMUSE」商品。
なぜ消費者庁に届出受理されたのだろうか?
キリンは35年間におよぶ免疫研究から一般的な乳酸菌は一部の免疫細胞のみ活性化させるが、「プラズマ乳酸菌」が「免疫の司令塔」である「pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)」を直接活性化することができることがわかった。
活性化された司令塔の指示・命令により、免疫細胞全体が活性化され、外敵に対する防御システムが機能するというわけだ。
「免疫機能の機能性表示食品として取得できた理由は大きく2つあると考えています。
一つ目は対象となったプラズマ乳酸菌がしっかりしたエビデンスがある存在だったことです。プラズマ乳酸菌が『pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)』に直接働きかける乳酸菌として世界で初めて(※2)2012年に論文で報告されました。それまでそういったものはないと言われていましたが、『プラズマ乳酸菌』があるというのが論文で発表されたのが大きかったと思っています。
また二つ目は、取得したのが2020年だったのですが、それまでの8年間、弊社では常に研究成果を消費者庁に報告してきたということです。
エビデンスと長年の研究成果の報告によって、プラズマ乳酸菌が免疫の司令塔である(pDC)を活性化させるものだと説得できたからだと考えています。また機能性表示食品化以前からプラズマ乳酸菌の商品は販売していましたが、特に問題もなく、販売していたので、そういった安全性も担保できていたのではと思っています」(鈴木さん)
こうして2020年11月より、免疫機能の機能性表示食品として新発売した「iMUSE」シリーズは飛躍的に売り上げを伸ばすことになる。
折しもコロナ禍だったこともあり、消費者も免疫ケアに関心が高まっていたことも理由だと考えられる。
※1 2020年9月 機能性表示食品の届出情報検索を用いたキリンホールディングス調べ
※2 ヒトでpDCに働きかけることが世界で初めて論文報告された乳酸菌(PubMed及び医中誌WEBの掲載情報に基づく)