お風呂は「王子様座り」で洗う、「洗濯物」は肩より低い位置で干す
一般的にお風呂掃除に使われるのは、大きめのスポンジです。浴槽の縁につかまりながら腰を折り曲げ、頭を下にして、ゴシゴシ洗っていきます。
途中で疲れて、姿勢を戻して、腰をトントン、フーッと一息。これは、血流も悪くなるし、ひざへの負担も大きい姿勢です。
そこで、お風呂掃除がラクになり、血流もよくなる姿勢を考えました。
それが、「王子様座り」です。王子様が姫に求婚するとき、片ひざを立てて座り、背筋を伸ばし、下から手を差し伸べますよね。このイメージで浴槽に向き合いましょう。前かがみになるのではなく、片ひざを立てて重心を下げます。すると、安定した姿勢で洗うことができ、腰もまっすぐ伸びるので負担が軽くなり、こりを遠ざけ、血がめぐるというわけです。
あなたの家の物干し竿は、どのくらいの高さですか?もしも、頭より高い位置にあるなら要注意。いったん、腰をかがめてカゴから洗濯物を取り、高い位置の物干し竿に干す。この動作の繰り返しは首と肩、腰に大きな負担をかけます。
特に頭より高い位置へは首を反らせて、腕を上げる動きとなり、この動作が頸部から手に伸びる動脈を圧迫。血流を悪くするおそれがあります。
これが毎日の洗濯物干しのたびにくり返されていると、次第に腕や肩、肩甲骨周囲の痛みやしびれなどの症状となって出てくることも。
これは「胸郭出口症候群」という病名のついた立派な病気です。
こうした血のめぐりが悪くなることで引き起こされる健康被害を防ぐため、洗濯物は肩より低い位置で干すこと。
それが難しい場合は、事前に洗濯物干しやハンガーにかけ、それから物干し竿につるしましょう。