冬でも継続して売れ続ける制汗剤
制汗剤といえば、ひと昔前まではスプレー缶タイプが優勢だったが、最近ではシート、ロールオン、スティック状などのさまざまなタイプが台頭している。
特に同社が販売しているスティック状の直塗りタイプは人気が高いようだ。
「スプレータイプは吹きかけるのでどうしても有効成分が飛散してしまいますが、直ヌリだと、直接有効成分が密着するため、持続しやすいと言えます」(山口さん)
また、かつてスプレー缶は香料入りのものも多かったため、自分のにおいと混じるのを嫌うユーザー層が多く、無香料やスティック状のものを選ぶようになってきたという背景もある。
さらにここにきて、環境問題もあり、スプレー缶は廃棄しにくいというのも、他のタイプに人気が移行してきた理由になっているようだ。
制汗剤の市場は5月くらいから夏にかけて、盛り上がりを見せ、秋冬になると落ち込むものだが、「デオナチュレ」は秋以降も売れ続ける傾向にあるという。
「女性の制汗剤市場全体で見ると8月と比べると、12月は3割くらいまで落ち込みますが、『デオナチュレ』は6割を維持しています。減ってしまうのは秋以降に小売店での売り場スペースが小さくなったり、販売店が少なくなったりすることが原因ですが、1店舗あたりの売れ行きの個数は8月も12月もさほど変わっていないのです。つまり、売れる数量に波がないので、それだけ1年を通して、汗やにおいをケアしている人がいると考えられます」(山口さん)
「夏の汗は多量にかきやすく、どちらかというとサラサラしていますが、秋冬は汗をかかない分、におい成分が濃くなる傾向があるので、においをケアしていた人は通年使用されているのだと思います」(メッツィングさん)
今年も残暑が厳しそうで、汗をケアしたい期間はまだまだ続きそうだ。
同社では今後も汗や汗のにおい対策として、足のムレやにおいに特化した足専用商品をはじめ、商品の訴求に力を入れていく。
「男性へのさらなる訴求とシーンにあった制汗剤で汗やにおいをケアしていただければと思います」(山口さん)
取材・文/百田なつき
デオナチュレ
https://deonatulle.com/
男デオナチュレ
https://deonatulle.com/otoko/