第5譜 ヨセは嫌い

【囲碁×経営者】上野愛咲美女流立葵杯とドワンゴ・川上量生の対局が実現! 「あの一手に衝撃を受けました」(上野)、「ヨセは嫌なんです」(川上)驚きの結果は…_14

囲碁は脳のいろいろなところを働かせるゲームだ。序盤は何もないところに自分で自由に骨格を描いていくので、感覚や空間を把握する「右脳」を主に使い、ヨセに入ると計算もするので、主に「左脳」を使う。
脳を広い範囲で使うので、子どもの知育、大人の脳トレにもつながるというのは、医学界のいろいろな研究でも成果が見られているところ。

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川上さんは理数系出身のため、ヨセの「左脳」を使うのがお得意かと思われたが、「数学は好きですが計算は好きじゃないです。ヨセは嫌なんですよねー。細かいところを詰める地道な作業で。今日も最後のところとかね、早く終わりにしてほしいとしか思っていなかった」と話す。
反対に「序盤は大きな方針を決めて打っていくのは楽しい」と、大きな決断を繰り返した経営者らしい発言をしていた。

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普段から藤澤八段との指導碁も後半には力が入っていなかったようで、本局も「がんばってヨセました」という上野さんのプロの技に、ちょっとずつ後退して逆転を許すかたちとなった。
しかし、世界戦優勝の経験もあるトッププロの上野さんの本気を引き出した川上さんの構想力、勝負勘はお見事だった。(253手完白2目勝ち)

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取材・文/内藤由起子
集英社オンライン編集部ニュース班