第4譜 決め手のチャンスがあったが…

【囲碁×経営者】上野愛咲美女流立葵杯とドワンゴ・川上量生の対局が実現! 「あの一手に衝撃を受けました」(上野)、「ヨセは嫌なんです」(川上)驚きの結果は…_10

黒90のハサミツケは「場合の手」。
このあたり川上さんは「気持ちが守りになってしまって」と振り返る。黒92とつながれば、黒の弱い石はなくなった。黒104で「これで逃げ切れる、くらいに思っていました」。
確かに黒は大幅リード。しかし上野さんは諦めません。ここからはヨセのフェーズに入ります。

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上野さんはまず、特大のヨセ、白105ハネを決めた。
そして白115がくせ者。黒116は正解対応だったが、黒120では4図の1と二段バネがまさった。川上さんは白2と切られるのを心配したそう。黒は5まで連絡することができ、白は12まで隅で生きることになる。
左下では地を大きく減らされたが、黒13と出れば、△2子を取り込むことができ、損を取り返すことができた。

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さらに黒126は黒127にサガっていて白123の一子を取ることができていた。
白127とアテられて、また少し地を損してしまった。
川上さんはこの状況を「気持ちが守りに入って。死ななきゃいいと……」と振り返る。
黒130でも5図の1とハサミツければ、下辺が黒地になったのだが、白131と打たれては助けられて、チャンスを逸してしまった。

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