「幸せホルモン」でストレスフリーに
傍から見ていると苦労が多いように感じられても、本人はいたって平気で幸せそうという人がいますね。きっと幸せホルモンのセロトニンの分泌がたっぷりあるのでしょう。お金がなくても幸せだと胸を張る人もいれば、お金はうなるほどあるのに何かに追い立てられて交感神経をピリピリさせて、夜も眠れないほどのストレスを抱えている人がいるのもホルモンのせいかもしれません。
「怒りホルモン」の暴走を防ぐ
怒りのホルモンはノルアドレナリン。このホルモンのブレーキ役になるのが幸せホルモンのセロトニンです。幸せを感じている人の方が怒りのコントロールがうまくできるようになります。
コロナ禍で誰でもストレスが増強し、交感神経が優位になっているので、怒りのホルモンも暴走しやすくなります。副交感神経を刺激してあげるためには深呼吸が大事。38度くらいの少しぬるいお風呂にゆっくり入ったり、風景を楽しんだり、ゆったりとした音楽を聴いたりすることも怒りのホルモンの暴走を防いでくれます。
もっと心に「ホルモン」を!
人生を輝かせるために、もっとホルモンの分泌を促しましょう。リズミカルな運動をしたり、太陽にあたると幸せホルモンが分泌されます。また、セロトニンの材料になるトリプトファンは肉やチーズ、バナナなどのおいしいものに含まれています。
難しく考える必要はありません。赤ちゃんを抱っこしたり、ペットをなでたりするだけでも効果あり! です。
これで絆ホルモンのオキシトシンが出るのです。先ほど説明したようにオキシトシンには抗酸化力があります。慢性炎症を防いでくれるのです。快感ホルモンのドーパミンを上手に利用して、生活の質を上げ、人生を面白くできるようになります。精神主義に陥らず、ホルモン主義という生き方があることを忘れないようにしましょう。
A ホルモンが人間のやる気や幸福感に影響している。
人生を変えるのは大変、ホルモンを出すのは簡単!
文・鎌田實 写真/shutterstock
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