現代日本は〝女尊男卑〟社会です

今の日本は、男性が女性をけなすことは許されませんが、女性が男性を酷評する分には許されているんですね。やっぱり、日本はどう考えても女尊男卑の社会です。

以前、ある女性議員の方が、「おっさん政治をやめさせよう」とツイッターで発信したところ、「男性差別だ!」と盛大に批判されていました。

おっさん政治──。確かに、今の日本の政治をそう表現したくなる気持ちもわからなくはないのですが、この議員さんは、普段からジェンダーフリーを標榜している方です。その人が、こんな言い方をしてしまうんですね。

もしこの議員さんが「おばさん政治」などと言われたりしたら、大騒ぎするはずです。それなのに、どうして?と考えてみると、やはり「男性のことは悪く言っても許される」という日本社会にどっぷり浸かっているから。

女性を常に弱者と位置づけ、弱い立場だから何を言っても許されるという考えが根底にあるからではないでしょうか。

世界には、まだ女性に選挙権が与えられていない国が存在しています。サウジアラビアなどでは、女性が車の免許を取れるようになったのは、つい数年前のこと。このような国の目線で見ると、「日本は女性の天国じゃないですか」と思ってしまう。

「日本はどう考えても女尊男卑の社会です」。おっさんが生きづらい現代日本は、世界的に見れば女性の天国である理由_2
国際女性デーのサウジアラビア国旗の前に立つ女性 ※写真はイメージです

男性は、ちょっとでも油断すると「セクハラだ」とすぐに言われてしまうから、職場などでは常に緊張し通しだったりするし、仕事だけで手いっぱいなのに、育児や介護などのケアワークも求められたり。「男はつらいよ」ではないけれど、今の社会は男性のほうが結構大変だったりするのではないでしょうか。