子ども予算確保にネックだった2つのポイント
泉 一方で、いまだにネックな部分が2つあって。1つは、子どもも高齢者もいないご家庭。もう1つは、下水道業者とか道路関係とか、公共事業に依拠しているような企業層ですね。なぜかと言うと、ここから予算をかなり削ったから。
ひろゆき あ、子ども予算確保のために、公共事業のお金を削ったんですね。確かに、どこかを削らないと動かせませんから。
泉 さんざん言われていることですけど、公共事業ってホンマに無駄が多いんですよ。例えば、以前、予算600億円の下水道の整備計画があったんです。内容を聞いたら、100年に一度あるかないかのゲリラ豪雨に備えて、市内全域の下水道管を入れ替えると。それをやらなかったらどうなるんって聞いたら、「大変なことになります。10軒くらいのお家が床上浸水の被害に遭います」と。
ひろゆき 100年に一度あるかないかの災害で、被害が 軒の床上浸水。床上浸水してしまったお家に1000万円支給した方が早いですね(笑)。
泉 そんなん、「私が10軒回って謝りに行く」と言いました。そのために600億円って、どんなバランス感覚やねん。結局、入れ替えじゃなくて重点化して、予算を150億円に抑えました。 150億円で済むことに、過度に予算をかけすぎてるんですよ。
災害対策もそうです。災害対策って言ったらみんな反論できないと思っているのか、何十億もかけてハードを整備したりするんですよ。それで実際に災害が起きて、結果、1軒の民家が助かりました、と。
泉 そんなの、災害のときにはお家の方はすでに逃げてはるし、数千万円で家を建て直すことだってできるのに、何十億も使ってどないすんねん。でもやった人たちは、「市民の財産を守った」と、いかにもそれが正しいみたいなスタンスなんです。明らかにコストバランスが合っていないじゃないですか。