「セックスするのも避妊するのも個人の権利」という意識が低い日本人

ここまで紹介した「女性側ができる避妊方法」の多くが、なぜ日本では未認可なのでしょうか。

そこには、日本人の「自分の体をどうするかは、自分が決められる。そこに男女の差はない」という意識の低さと、性行為に関する意思決定権がまだまだ男性に偏っているという背景があると考えられます。

事実、日本で低用量ピルの認可が議論されていた90年代、「低用量ピルが認可されれば、セックスの主導権を女性に握られる」「女性が性に奔放になる」なんてトンデモ記事が雑誌に掲載されたこともあったのだそう。これは何も大昔の話ではなく、たった20年前の話。

このような現状を打破するには、幼い頃からの性教育の充実が不可欠です。性について自発的に学んだり調べたりすることも大事ですが、学校で避妊の必要性と並行して、セクシュアル・リプロダクティブ・ライツ(性と生殖に関する権利)を学べる社会の実現が求められています。

日本が「多様な避妊方法から、自分に合ったものを選べる社会」となり、ここで紹介したアイテムが珍しいものではない日が来ることを願います。

記事監修/福田和子 イラスト/森絵麻

<参考資料>
・MSDマニュアル 家庭版 
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0
・choisirsacontraception(フランスの性教育サイト)
https://www.choisirsacontraception.fr/
・Contraceptive Use by Method 2019
https://www.un.org/development/desa/pd/sites/www.un.org.development.desa.pd/files/files/documents/2020/Jan/un_2019_contraceptiveusebymethod_databooklet.pdf
・#なんでないの
https://www.nandenaino.com/