2023年の渋谷のナイトカルチャーは「変化の年」

最後にこれからの渋谷、2023年の展望について齋藤氏へ聞くと「変化の年」だと語る。

「先にも言いましたが、2022年はクラブ業界におけるひとつの時代が幕を閉じた年でした。そういう意味でも2023年は、また新しい“変化”が少しずつ生まれてくる。そう捉えています。
インバウンドが復活し、訪日外国人に受け入れられるナイトシーンを創出することはもちろん、次世代を担う10~20代が、どうナイトカルチャーを受け入れ、それを広めていってもらえるか。

これを考えることが、とても大事になると考えています。
ENTERに集まってくる若い世代が、この先5年後、10年後に花開くことを見越し、これまで育んできたナイトカルチャーを途切れさせず、クラブ従事者としてシーンを活性化できるよう尽力していきたいと思っています」

取材・文/古田島大介