今やチームの重要な選手のひとりに

守田にできることと、そうでないことを的確に説明してくれたのは、『CNNポルトガル』のジョアオ・パイバ記者だ。

「守田は必ずしも、パリーニャの後釜候補で加入したわけではないと思う。なぜなら、おそらくスポルティングは昨季、パリーニャが離れていくことを予想して、特に後半戦はウガルテを6番で起用することが多かったんだ。だから率直に言うと守田は当初、先発候補ではないと見られていた。でもヌネスが移籍したことで、守田に白羽の矢が立ったわけだ。そして彼はこれまでのところ、うまくやっていると思う。

ただしヌネスのように、中盤で相手ボールをパワフルに奪い切り、そのまま豪快に持ち運び、強烈なシュートを決めるようなプレーは、守田にはできないと思う。少なくとも今のところはね。でも、逆に守田には別のクオリティーがある。創造性とスキルには特別なものを感じさせるし、特に前方へのパスはチームの攻撃の生命線になっている。加えて、相手の懐に鋭く入る守備もいい。

守田が昨季まで所属していたサンタクララとスポルティングでは、中盤の選手に求められることが違うので、当初は彼がどこまでやれるか、私たちにもわからなかった。しかし、その能力とハードワークでレギュラーの座を勝ち取り、今やチームの重要な選手のひとりになっているね」