現地記者も守田のプレーに一目惚れ

守田自身、「僕も6番(守備的MF:昨季のパリーニャの背番号)として加入したと思っていましたが、8番(より攻撃的なセントラルMF:昨季のヌネスの背番号)の選手が移籍していったので。自分としてはどっちもできると思っています」と話していた。

一日1000回謝ってチームに順応!? ポルトガルで守田英正の評価が爆上がり中!_2
中盤をユーティリティーにプレーできる 写真:森田直樹/アフロスポーツ

スポルティングのルベン・アモリム監督も同様のことを言っている。そして前述のゴンサルベス記者は次のように続けた。

「私は仕事柄、少なくともポルトガルの1部リーグの状況を網羅しなければいけないので、守田のことは2021年1月に川崎(フロンターレ)からサンタクララに入団した時から知っていた。そして、彼のプレーを一目見てからは、興味を持って追いかけるようになったよ。とても知的で、試合展開を適切に予測し、味方のポジションが常に頭に入っている。テクニックやキックの精度も高いので、パスワークでチーム全体に良いリズムを生み出せる選手だ。

個人的には、6番よりも8番が向いていると思う。守田は出足の鋭いプレスなどで、ディフェンス面の貢献もできるが、ちょっとファウルと警告が多い気がするし、(190cmの)パリーニャのようなサイズとフィジカルの強さはない。だから6番は(マヌエル・)ウガルテに任せて、守田は高いスキルと走力を生かし、攻撃面で違いを作るような選手を目指したらいいと思う」

それは守田自身も感じているところで、チャンピオンズリーグのトッテナムとのホームゲーム(2-0の勝利)の後に、「ボールを運ぶことや得点に絡むこと、相手を剥がすことを求められている」と語っている。「まだまだできていないことの方が多いですけど」と、しっかり足元を見つめながら。