この1年で一番伸びた部分は?

「W杯に出たい」WEリーグの新星、浦和レッズレディース塩越柚歩・25歳の今_2

――以前から、ミドルレンジのシュートは得意でしたが、ここ1年はさらにシュートパワーが増していますよね。しかもシュート精度も上がっているという。左右どちらの足でも決められるというのも強みですよね。

今までそんなにミドルシュートは得意な方ではなかったんですけど、最近は練習の段階から打てるようになったなぁっていう実感があって。シュート力はついてきていますね。この1年で一番伸びた部分かもしれないです。

実際、試合でも決められるようになって、どんどん自分の中で自信が持てるようになりましたし。わたしのポジション(中盤)からすると、やっぱりミドルシュートを打つことが必然的に増えるので、そこはさらに積極的に狙っていきたいと思ってます。

――今年の開幕戦(10月23日)で先制弾となったドリブルからの技ありゴールも狙い通りという感じですか? 

ええ、常に狙ってはいますけど、ちゃんとゴールが決められるときって、それまでの流れが完ぺきだったり、自分が思ったところにボールを受けられたりして、あ、これはいけるなっていう感覚的なものがあるんですよね。

もちろん、パスの出しどころがなくて、シュート一択という場合もありますけど。でも、トレーニングを積み重ねてきたこともあって、すごく調子がいいです。体がよく動くし、ボールフィーリングも全然悪くないので。

――メンタルコンディションも絶好調なんですね。2022-23シーズンWEリーグカップの決勝(10月1日、対日テレ・ベレーザ)でPK戦となったとき、2人目のキッカーでした。すごくプレッシャーがかかる中で、そこもびくともせずっていう感じでした?

うーん、緊張はしましたけど、そこまで緊張しすぎてしまってというわけではなかったですね。ほどよく、緊張感を保ちつつ、その場の雰囲気を楽しんで臨めました。おかげさまで、優勝もできて、ホッとしました。