日本と相思相愛、キアヌ・リーヴス初登場

「ロードショー」はこの年にタイトルロゴを英語の「ROADSHOW」に変更。判型を横に広げた。見出しも「hey! Good Lookin’…」(1月号)「Twinkle Twinkle Big Star」(4月号)、「What’s Megan!?」(6月号)「Dance with Nonny!」(7月号)「King of Summer!」(8月号)「Check Inside!」(9月号)、「I’ll Be Back! 」(10月号)「A hero is born!」(11月号)「You’re my sunshine!」(12月号)と英語が使用されていて、よりスタイリッシュな路線を目指している。

そんな1991年公開映画の配給収入ランキングは、シュワルツェネッガーの『ターミネーター2』(1991)と『トータル・リコール』(1990)が1位と4位を獲得。2位『ホーム・アローン』(1990)のマコーレー・カルキン(8月号)、3位『プリティ・ウーマン』(1991)のジュリア・ロバーツ(9月号)、7位『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(1990)のケヴィン・コスナー(6月号)はそれぞれ初表紙を飾っている。
その後、さまざまなトラブルに遭ったマコーレー・カルキンはあいにくだが、ジュリア・ロバーツとケヴィン・コスナーはいまだにトップスターとして活躍している。

シュワちゃんブームが日本を席巻。キアヌにジュリアにマコーレー・カルキンと百花繚乱!_2
その名はハワイ語で“山から吹くそよ風”の意、このとき27歳のキアヌ
©ロードショー1991年11月号/集英社

初登場で最注目は、キアヌ・リーヴスだ。1991年といえば、キャスリン・ビグロー監督のアクション映画『ハートブルー』(1991)と、リヴァー・フェニックス共演の青春映画『マイ・プライベート・アイダホ』(同)という、両極端の2作が公開されている。
そんなキアヌを「ロードショー」は11月号の表紙に初起用。このときの写真は来日時のもので、おそらくキアヌにとって初めての日本である。彼はこの国をとても気に入り、今でも日本を訪れ、ひとりで電車に乗ったりラーメンを食べたりといった写真がキャッチされることもしばしば。この年から日本とキアヌとの長い蜜月が始まったのだ。

◆表紙リスト◆ 
1月号/トレイシー・リン 2月号/アーノルド・シュワルツェネッガー※初登場 3月号/アリッサ・ミラノ 4月号/ジュリア・ロバーツ※初登場 5月号/マイケル・J・フォックス 6月号/ケヴィン・コスナー※初登場 7月号/ウィノナ・ライダー 8月号/マコーレー・カルキン※初登場 9月号/ジュリア・ロバーツ 10月号/シャルロット・ゲンズブール 11月号/キアヌ・リーヴス※初登場 12月号/ジェニファー・コネリー
表紙クレジット:ロードショー1991年/集英社