今場所の色は? 3色によるローテーション
このビッグマカロン。実は場所毎に色が異なる。SNSでは毎場所千秋楽のたびに「今場所のマカロン何色かなー」と呟く人が一定数いるのだが、マカロンの色は法則性があり決まっている。
過去の順番は以下のとおりである(前川調べ)。
2012年 1紫 3緑 5緑 7緑 9緑 11緑
2013年 1金 3桃 5緑 7金 9桃 11緑
2014年 1桃 3緑 5金 7桃 9緑 11金
2015年 1桃 3緑 5金 7桃 9緑 11金
2016年 1桃 3緑 5金 7桃 9緑 11金
2017年 1桃 3緑 5金 7桃 9緑 11金
2018年 1桃 3緑 5金 7桃 9緑 11金
2019年 1桃 3緑 5金 7桃 9緑 11金
2020年 1桃 3無 5無 7桃 9緑 11金
2021年 1桃 3緑 5金 7桃 9緑 11金
2022年 1桃 3緑 5金 7桃
※1=1月場所 3=3月場所 5=5月場所 7=7月場所 11=11月場所
略して書いているが、緑がピスタチオっぽいグリーン、桃が明るいピンク、金は金箔の貼ってあるようなゴールドである。
これを見ていただくと分かるとおり、最初の2012年は、今では幻となった薄紫色のマカロンからスタートし、その後はずっとグリーン。
2013年からは3色のローテーションが始まり、同年はゴールド→ピンク→グリーンのサイクル。
2014年には同じく三色のローテーションながら、ピンク→グリーン→ゴールドのサイクルに変わり、以後、今年2022年に至るまで変わっていない。
(尚、2020年(令和2年)3月場所と5月場所が「無」となっていのは、新型コロナウイルスの影響により3月場所は無観客開催(表彰式なし)、5月場所は中止となったため)
なので今場所(2022年(令和4年)9月場所)のビッグマカロンの色はグリーンであり、来場所はゴールドである。「今場所のマカロンの色が気になるー」とか思わなくても大丈夫なので、是非安心して表彰式を見ていただければと思う。
3色獲得で「マカロン・グランドスラム」達成!
で、これを踏まえて私が長年集計しているのが「各力士のマカロン獲得レース」である。知る限り、こんなことを毎場所数えているのは私だけだ。
ローテーションが確立した2013年以後、最上位の幕内優勝力士が同場所のマカロンを獲得するというルールで集計したのがこちらである。
・白鵬* 桃8 緑6 金7
・照ノ富士 桃1 緑2 金4
・鶴竜* 桃1 緑3 金2
・日馬富士* 桃1緑2 金2
・御嶽海 桃2 緑1
・稀勢の里* 桃1 緑1
・貴景勝 金2
・琴奨菊* 桃1
・栃ノ心 桃1
・玉鷲 桃1
・德勝龍 桃1
・大栄翔 桃1
・逸ノ城 桃1
・豪栄道 *緑1
・正代 緑1
・若隆景 緑1
・朝乃山 金1
*は引退
私の中で、3色のマカロンを全て獲得することを「マカロン・グランドスラム」と呼んでいるが、これまで達成したのはわずか4人。いずれも最高位・横綱の力士ばかりである。
そもそも3回以上優勝しないとマカロン・グランドスラムは達成できないのだが、そう効率よく3色揃うようには優勝できないのが難しいところ。御嶽海のように3回優勝してもまだ達成できていない力士もいる(あとはゴールドが取れれば達成なので次に可能性があるのは11月場所=九州場所)。
こうやってみると、とにかく白鵬の凄さが際立つ。実にグランドスラムを達成すること6回。その他の達成者がいずれも1回であることと比べても超人的だ。
ちなみに無観客で表彰式がなかった2020年3月場所も白鵬が優勝したので、本当ならば緑がもう1つあったはず。そうなると7回のグランドスラム達成だったわけで、こういうこともあるのがまた面白いところである。