自信、自尊、自立。
──息子くんは6歳になられています。子育てはいかがですか?
ほんとに大変なこともありますけど、とても大切な時間だと感じます。3歳くらいの頃から一端の人間だということを感じていましたけど、6歳になってより強く、大人の態度や言動をよく見ているなと感じるようになりました。僕がイメージしていた子どもとは、全然違いましたね。
──改めて子育てで大事にされていることをお伺いできますか。
自信、自尊、自立。この3つを大切にしたい、という話を子どもが生まれる前にリカと話しました。
「自信」という言葉は日本だとネガティブに捉えられますけど、人間の基本としてとても大切なこと。失敗をしながらでも成功体験をさせて、自分に自信を持ってもらうことは大事だと思っています。
それが「自尊心」となって、自分を大切にできることに繋がると思います。自尊は自分をリスペクトすることとも言えますし、それができなかったら 相手もリスペクトできませんよね。人のためにという考えが優先されがちですが、聞こえはいいけれど、人に優しくするためには自分に優しくないとやり方がわからないと思うんです。そのために、自尊は大事ですよね。
そして、子どもの「自立」のために僕たちができることをする。悲しいけれど、18歳になったら子どもは親元を離れます。それまでに、自分で生きていくための術を身につけてほしい。料理、掃除、身の回りのことだけじゃなくて、自分の意見がちゃんと言えることも必要だと思っています。相手の話を聞いて自分の意見も伝えられる、他人に流されず自分の意見を持てる自立も育ててあげたいと、リカと話しています。
最近はいちいちお互いに確認しないけれど、迷う事があればその3つの言葉を自分に問いかけていますね。それが子育てのベースにあると思います。