女性の色気は
「余裕さ」にある

――7月7日スタートのドラマ『復讐の未亡人』では、夫を死に追いやった人々に〝甘美でセクシーな復讐〟を仕掛ける「密」役。1話めから色っぽいシーンがあってドキドキしました。
ありがとうございます! 実は私、ずっと色気がないと言われ続けてきたので、お話をいただいたときは「私で大丈夫かな」とちょっと心配だったんです。

――色気をかもし出す秘訣は?
「密」の軸にあるのはもちろん復讐心なんですけど、ターゲットに抱かれているときには高揚感もあるんですね。そこには彼女のバックボーンが関わっていて、とても複雑で不思議な女性だし、それが魅力になっている。だから、彼女を深く知ることが結果的に色気に繋がるのではないかと思って演じました。もちろん、たとえば吐息だったりとかはプラスしていくんですけど、表情や話し方などは、極力その時の心情や相手役の方とのお芝居の中で生まれる空気感を大事にしましたね。

――松本さんが思う、女性の色気とは?
余裕さ、でしょうか。日本語としてちょっと変かもしれないけど、佇まいに余裕があって、その人だけ時間軸がまわりと1秒くらい遅れている感じの女性は「色っぽいなぁ」と思います。

松本劇場〟の次は、復讐に燃える妖艶な未亡人。松本若菜が語る「今」。_2

――ビジュアルよりも、内面?
そう思います。胸が大きくて、露出が多くてというのも、わかりやすい色気ではあると思いますけど、内面から漏れ出る色気にはかなわないと思います。だから、難しい。胸だったら出せるけど、内面は出して見せられないですからね(笑)。

――「密」を演じることで、ご自身の色気もアップされたのでは?
どうでしょうか(笑)。まず、すぐにテンパッて焦っちゃう性格をなんとかしなきゃですね。余裕さ、を身につけないと。

松本劇場〟の次は、復讐に燃える妖艶な未亡人。松本若菜が語る「今」。_3