髙橋宏斗が参考にすべきは山本由伸ではなく…
――6月の話題のトピックですと、中日の若きエースである高橋宏斗投手が無期限の2軍落ちとなりました。今シーズンはここまで1勝6敗、防御率4.86(6月30日時点、以下同)と苦しんでいますが、いったい何が原因なのでしょうか?
江本孟紀(以下、同) 去年メジャーに行った(元チームメイトの)小笠原(慎之介)が筋トレばっかりしていたから、その影響を受けて髙橋も筋トレして体のバランスを崩したんじゃないの?
――高橋投手本人はウエイトトレーニングをやらないそうです。同じく筋トレをしないドジャースの山本由伸投手の練習方法を参考にしているとか。
筋トレしないのは結構なことだけど、立浪(和義前監督)時代に山本の影響で“すり足フォーム”に変えようとしてたよな。でもそれは止めたほうがいい。山本の投げ方は独特で、あれはあいつしかできない投げ方なんだから。
投手ってのはそれぞれ腰の回転軸が違って、それによって腕の振り方が変わってくる。それなのに、体の構造が違う選手を参考にすると強みがなくなってしまう。せっかくいい投げ方してたのにもったいないよ。当時は立浪がブレーキをかけたけど、結局いいアドバイスをするやつが周りにいなかったのかね。
――そういうものなんですね。
佐々木朗希と藤浪(晋太郎)だって(長身痩躯で腕が長い)似たような体格なのに、投げ方が全然違うじゃない。
髙橋宏斗だったら左右の違いがあれど、同じような回転軸を持ってる阪神の髙橋遥人っていい見本がいるんだから、あれを参考にしたらいい。
――反対に、巨人の戸郷翔征投手は6月10日楽天戦で14奪三振完封勝利をおさめるなど、6月成績は4先発で2勝0敗、防御率1.54と完全復活。ネットでは戸郷投手に厳しく当たっていた阿部慎之助前監督の退任のおかげとの声もありますが……。
それは関係ないね(笑)。技術的な部分を改善したのが大きかった。
聞いた話だと、戸郷が今年のキャンプから取り組んでた軸足の膝を曲げて体を沈める下半身をつかったフォームよりも、従来の腰高のフォームのほうが強い球がいってるとスコアラーに指摘されて、それに従ったらしい。
戸郷のあの立ち投げを、俺を含めて評論家はみんな「よくあのフォームで投げられるな」って言ってたんだけど、本人にはそれが一番合ってたってことだろうな。














