領事館の1階は日本唯一のガンビア料理店
名誉総領事館が入る建物の1階にあるガンビア料理店「JOLLOF KITCHEN」。こちらのお店を始めたきっかけについてジャロウさんはこう語る。
「もともと知人を招いて自宅で料理をふるまっていたり知人宅でのパーティーでも料理を作っていました。料理を口にした多くの人から『おいしいからお店を出した方がいい』と言われて始めました。お店を作ったら、料理を出すだけでなく、ガンビアに興味を持ってもらう拠点になれると思ったんです」
現在は夫やスタッフとともに運営している。
「日本で唯一ガンビア料理が食べられるという評判が広まって、全国からお客さんが来てくれています。また、地域の方との交流も増えました。現在はお店でアメリカ人とガンビア人が講師になってマンツーマンの英会話教室も行なっていますよ。
中高生や親子が10名ほど来られています。料理だけでなく文化の交流拠点にもなっているので、お店を作ってよかったと思っています。本場のガンビア料理はスパイスがたくさん使われていて、どれも辛いものばかりなんですが、うちのお店では基本的に日本人の方でもおいしく食べられるように調整しています。ですから、ぜひみなさん食べに来てください!」
電話口の印象はすごく明るく、こちらの質問にも積極的に答えてくれるのが印象的だったジャロウさん。最後に今後について聞くと、答えは一貫していた。
「名誉総領事はずっと続けられるものではないと思っています。だからこそ、大使館を作ってもらえるよう今も政府に働きかけています」
重ねて、こう続けた。
「日本とガンビア、どちらの良さも知っているので、もっと交流が広がってほしい。この記事をきっかけにガンビアにも私の店にも興味を持ってくれる人が増えたらうれしいです」
飲食店の2階にある領事館。公館にしては珍しい形態をとるこの場所は、ガンビアという国の外交事情とジャロウさんという個人の行動力によって成り立っていた。35年前に日本にやって来たジャロウさんは今日も“名誉”のもとで日本とガンビアをつなぎ続けている。
取材・文/集英社オンライン編集部













