「プロジェクト始動!」(集英社文庫・コミック版7巻収録)

会議室とは対照的な金太郎班の日常

『サラリーマン金太郎』第71話は、会社の中でいかにも“頭のいい企画”が次々と発表されるところから始まる。

千葉京葉メッセを経済特区のように再生させる案、老朽化したモーテルを改築して分譲販売する案。どちらも、バブル崩壊後の日本らしい危うさと大胆さが入り混じった構想だ。

そんな話が役員会議室で飛び交う一方で、金太郎班はまったく別のことをしている。

電車の中では、金太郎が横に座っているヤクザ風の男の広げた新聞をのぞき見し、「最近の新聞ってすごいヌードのってんですね。丸見えっすスよ」と、平然と話しかけている。

しかも、そこへさらに、別方向から新聞をのぞき込む“謎の男”まで現れる。「なんだか気になる記事があったもんで……」と平然と答えると、ヤクザが「おりゃあ見るからにヤクザだぞ! いい根性してんなおめえらよォ!」と凄む。金太郎の周りには、こういう妙に肝の据わった人間が寄ってくる。

一方、金太郎班の部下・良子と加瀬は競馬場にいる。競馬初心者の良子は、ゼッケン8番の馬を見て「すごいわよ! 必ず1着に来る」と言い出す。加瀬に鼻で笑われるが、結果はまさかの的中。良子は「私はね、動物と会話ができるのよ」と嬉しそうに言う。

何やらすごい予感がするのやらしないのやら……果たしてこの金太郎班は、どのようなかたちで、会社のエリートと競い合っていくのだろうか。続きは漫画でぜひ。