内部調査には風俗店への立ち入りについて「性病の検査」と説明
事の始まりは2023年2月。高級飲食店での会食だった。ここで上司の佐藤元教授が、自らの権限で講座設置に尽力したことを強調し、引地被告が約15万円の支払いを受け持った。
吉崎被告は、この時の心境をこう吐露した。
「佐藤先生から『引地さんはスポンサーだからね』『これも仕事のようなものだよ』と言われ、断れば佐藤先生の機嫌を損ねることになると感じました。スポンサーである引地氏の機嫌を損ねてはいけないという思いもありました」
そこからは転落の一途をたどる。吉崎被告は佐藤元教授の指示を受け、引地被告に対し「また打ち合わせはいかがですか?」「軌道に乗るまで月に2回ほど」とメッセージを送り、自ら銀座のクラブでの接待を要求し始めた。
接待はさらにエスカレートする。2024年3月のタイ視察で、現地女性による性的サービスを受けた佐藤元教授が「最高レベルだった」と歓喜したことを受け、引地被告が国内でのソープランド接待を提案。吉崎被告もこれに飛びついた。
検察側の指摘によれば、吉崎被告は「佐藤先生が超楽しみにしているようです。毎月2回行きたい」と引地被告側に催促。驚くべきことに、これらの接待は「昼間」に行われていた。佐藤元教授が妻にGPSで行動を監視されるのを避けるためだったという。
さらに、不祥事発覚後の東大の内部調査に対し、吉崎被告は風俗店への立ち入りについて「性病の検査」だったなどと虚偽の説明を繰り返していた。
「ソープランドに行った事実が漏れると外聞が悪いため、佐藤元教授から『研究の一環で行ったことにするのが良い』との指摘がありました。佐藤元教授との間で、(性感染症の検査という)嘘の理由で答弁する旨の誓約を交わすという話があり、私もそれに応じてしまった部分があります」













