収録後に謝罪したHG氏に、細木がかけた意外な一言
――細木さんの印象は共演前と後で変わりましたか?
正直、細木さんについてそこまで知らなかったんです。テレビも観たことなかったし、「占い師で辛口な方」ってイメージだったけど、バラエティのノリは分かってくれるだろうという認識があったので、“ガーッ”といってしまった感じですね。
――収録が終わった後はどのような心境でしたか?
「干されるな」って思いました。普通、終わったらひな壇に座ったりするじゃないですか。それもなく、くりぃむしちゅーさんに「HGはこの場にいないほうがいい」って楽屋に放り込まれて。収録終わるまで2時間ほど待ってたんですけど、「これ、やってもうたんやな…」って凹んでました。
――その後、細木さんに謝る機会はあったんでしょうか?
ありました。収録終わってから、担当ディレクターが「謝りに行ってください!」って来て。彼から僕に対しての謝罪はなかったんですけど(笑)。「これがテレビか…」って思いながら、「分かりました」と言って、普通の格好に着替えて“すっぴん状態”で謝りに行ったんですよ。
――それは知らなかったです! ちなみに、細木さんはどんな反応でしたか?
細木先生の楽屋を訪ねて、ディレクターさんと「先ほどは失礼いたしました」って丁寧に謝罪したら、細木先生から一言、「あら、素顔はいい男なんじゃない」って言われました(笑)。
――細木さんとそんなやり取りが…!
楽屋ではキレられることもなく、僕もちょっと胸を撫で下ろしたというのはありましたね。
――そのやり取りは何分ぐらい?
それは1分くらいで終わりました(笑)。
――その後、共演の機会は?
一度もないですね。あれが最初で最後。濃厚な1日でした。
――今でも話題になる「伝説の共演」ですが、ご自身のキャリアに与えた影響は?
あの放送を見た芸人仲間からは「よう頑張った! よう押し切った!」「芸人魂や!」「鉄のハートやな!」って、すごい褒められて…。それで少しは救われた気持ちになりましたけど、正直、心の中では泣いてましたからね(笑)。
ヨン様に絡んで国際問題に発展しかけたことも…
――この“放送事故”はご自身のキャリアの中では、どのような位置づけになりますか?
あの時期は、好き勝手やらせてもらっていたので、いろんな人に怒られてるんですよ。国内では、あの放送事故が一番インパクトが強いんですけど。世界レベルでいうと、当時『冬のソナタ』で大ブレイクしていたヨン様(ぺ・ヨンジュン)に絡んだこともあって、そのときは国際問題に発展しかけました。
――まさかのヨン様! どういった経緯で絡んだんですか?
『爆笑問題のバク天!』という番組の中で、人気絶頂だったヨン様の映画公開記者会見に乱入する、というロケがあったんです。当時は、「HGになんでもやらせろ」みたいな空気があって。約700人の報道陣が集まる会見に僕が入り込んで、「ヨン様、あなたは何様のつもりですか?」と質問しろ、という指令が下りまして…。
――それはさすがにやばいですね…(笑)。
いざ会見が始まって、僕が「セイセイセイ!」って手を挙げるんですけど、無視されるんですよ。それでもめげずに立ち上がって「無視するのは、セイセイでしょ!」ってやってたら、屈強なSPに両肩を押さえられて動けなくされて「シャラップ!」って言われて。
――現場のピリついた空気が想像できます…。
それでも「うるさい!」って振り払って、懲りずに挙手し続けていたら、最終的にはSPに引っ張り出されて。それでもはけながら「ヨン様! あなた何様のつもりなんですか!」って言い放ったんですけど、これがとんでもない問題になりまして…。
――完全にアウトですね(笑)。
TBSのトップも「お前ら何やってんだ!」って激怒して、翌日のスポーツ紙には「微笑みの貴公子ヨン様が苦笑い」と報じられて、日韓関係を揺るがしかねない大騒動に発展しかけました。













