劇場で26回鑑賞 その理由は?

この公開初日から複数回観た女性は、昨年の『隻眼の残像』に関しては1回しか劇場で観ていないという。しかし今回は初日から3回、今後も10回程度は観に行くだと話していた。

では、『隻眼の残像』を何度も観たファンは、なぜそこまで劇場に通ったのか。昨年26回観たファンに話を聞くと、劇場版『コナン』はほぼ毎年2回以上観ており、例年は4回程度の鑑賞だという。しかし『隻眼の残像』だけは、そこから一気に跳ねた。

「10年近く長野県警の映画をやってほしいと言っていて、ついに実現したからです。しかも長野県警の3人がメインの映画だったことが大きかったですね。あと、コナンと登場人物みんなが協力して解決していく作品だったのも好きなポイントでした。

『隻眼の残像』は、私が配信やDVDで観るのが苦手なので、『映画館で観て覚えるぞ! 身体に刻み込むぞ!』という気持ちで映画館に通っていました。日本語字幕つき上映や音声ガイドで新たな発見を得るのが好きです。通常は6回くらい同じ映画を観ると飽きてしまうんですけど、『残像』は飽きなかったですね。脚本が好きです」

また、このファンは今回の『ハイウェイの堕天使』についても強く心をつかまれ、4D上映、日本語字幕つき上映、音声ガイド、応援上映などに行く予定であるため、10回くらいは観たいと話している。

『ハイウェイの堕天使』でメインを務める萩原千速
『ハイウェイの堕天使』でメインを務める萩原千速

このように上映形態の違いまで含めて楽しんでいる点は、現代のコナン映画のヒットの要因を探るうえで見逃せない特徴だろう。

さらに、昨年『隻眼の残像』を18回観た別の女性ファンは、複数回鑑賞の魅力をこう話す。

「まず、単純に2回目のほうがより面白いんです。1回目はどうしても話を追うのに精いっぱいになるんですが、犯人がわかったうえで観ると、仕掛けや伏線がよりよく見えてきます。途中で誰が真相に気づいて、どう動き始めているのかもわかるので、登場人物それぞれの動きがきちんと作られていることに気づけるんですよね。

何回も観る理由として大きいのは、SNSで感想を言い合う中で、自分が見逃していたものに気づけることです。『あのシーンのあそこが良かった』『あのセリフに意味があった』といった感想を見て、別の視点でもう一度観ると、また違った面白さがあります。背景のキャラクターが意外と面白いことを言っていたりするのも楽しいです」