鎌倉パスタの公式回答「把握している」

そこで、鎌倉パスタの運営側はこの一連の動きをどう認識しているのか、取材を申し込んだ。

まず、株式会社鎌倉パスタの営業部担当者は、SNS上で「なかなか回ってこない」といった声が投稿・拡散されている事実について、「把握している」と回答。そのうえで、「これらの声は真摯に受け止めており、店舗の状況について点検を行なうとともに、再発防止に向けた確認・改善を進めております」とした。

ただし、直近でSNS上の反響を受け、新たに運用を変更した事実はないという。会社側は「従来より、すべてのお客様に十分にパンをお楽しみいただけるよう、常に良好な状態での運営体制および巡回・パンサービスに関する指示を店舗へ行なっております」と説明し、「今回のSNS上での事案を受けて、新たに運用を変更したという事実はございません」と回答した。

また、もし「パンが来ない」「巡回が少ない」と感じる場面に遭遇した場合については、そもそも、そのような事態が生じないよう運営を行なっているとしたうえで、万が一遭遇した場合は「お近くの店員までお声がけいただけましたら、優先してお席までパンをお持ちいたします」としている。

つまり、会社としては一連の不満の拡散は把握しつつも、“炎上を受けて急にマニュアルを変えた”という見方は否定していることになる。SNSでは「急に回ってくるようになった」と受け止めた人もいたようだが、少なくとも運営側の説明はそうではない。

では実際の店舗体験はどうなのか。筆者も、SNSで話題になった後の4月上旬、都内の鎌倉パスタを訪れてみた。

平日の20時30分過ぎ、店内にいた先客は2組ほど。比較的落ち着いた時間帯だった。訪れたのは、店員がテーブルを巡回して配る方式ではなく、客が自分で取りに行くセルフサービス式の店舗だ。

食べ放題のパンが並ぶ様子(画像/読者提供)
食べ放題のパンが並ぶ様子(画像/読者提供)

パン食べ放題セットを注文すると、パン台には各種のミニパンがしっかり並んでいた。時間帯的に、残り物で冷め切っているのではないかとも思ったが、実際には少し温かさが残っており、食感も軽くてサクサクしている。

しかも驚いたのはその後だ。筆者たちの後に来た客はほとんどいなかったにもかかわらず、新しい焼きたてのパンが追加投入されたのである。小さなメロンパンやよもぎパンが、それぞれ10個前後は並ぶほどの量だった。パンがないどころか、むしろ、客数が少なくても、できるだけ焼きたてを切らさないようにしている印象を受けた。