「実は私も『服を試着していいですか』って言うのはすごく緊張するんです」
――最近では「ボディポジティブ」という言葉が聞かれるようになってきましたが、いっぽうで若い人を中心に「やせ志向」も根強くあります。そういう風潮に関して、どのように感じていますか。
そういう風潮がなくなって、みんなが好きに服を着れればもっといいのになって思います。最近だと骨格診断やパーソナルカラー診断などが流行っていますが、「イエベ(イエローベース)だからこの色は絶対に着れない」とか「私、年だからこんなの無理」っておっしゃる方が本当にいらっしゃるんです。自分から閉ざしてしまうというか。だからそういうのがなくならないかな、もっと自由にお洋服を選べればいいのになって、すごく思いますね。
――ファッションに消極的な方もたくさんいると思いますが、そういう方に向けてアドバイスはありますか。
実は私も他ブランドのお店に入って「服を試着していいですか」って言うのはすごく緊張するんです。だから本当にガランテでしか洋服が買えてなくて。で、ガランテではないお店で試着すると「あーやっぱり入らないわ」とか「やっぱりここの形ダメだ」ということがよくあるんです。でも店員の立場になると、やっぱり色んな服を試着して、ときめく一着を見つけてほしいなっていつも思っています。「遠慮しないでいいんだよ」って。
今、ウェブで買い物がするのがスタンダードになりましたが、でも店頭にわざわざ足を運んで洋服を見るのは、オンラインで買うのとは違うときめきとか高揚感があると思います。洋服屋はそういうのも楽しむ場所ですし、もっと店員側に委ねてもらってもいいですよって思います。
それに、きっと店員さんもみんな何か悩みは持っていると思います。私のように。悩みがない人なんていないのではないでしょうか。
――では、さじーさんと同じ体型の悩みを持つ方に向けて、メッセージをいただいてもよろしいでしょうか。
脚が太いことは恥ずかしいことではありません。恥じることではなくて、チャーミングだと思います。だって、脚って体の50%ぐらい、自分の体の半分ぐらいを占めているんですから。自分の脚が嫌いって言ってる人は自分の半分を嫌いって言ってるようなものです。だから好きになってほしいですし、みなさんがそうなれるような投稿していきたいですね。
店舗の開店前にバックヤードからインタビューに応じてくれたさじーさん。誰しもコンプレックスを抱えているものだが、それを強みに変えたさじーさんの姿は、多くの人の背中をそっと押してくれそうだ。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













