「ツバ」を飛ばしてきたりするなどかなり反抗的だった

事件が発生したのは、4月5日午後1時過ぎ。事件の舞台となったのは、兵庫県川西市水明台1丁目にある「エドヒガンの森」。春になると斜面一帯が淡い桜色に染まり、川西市も景観ビューポイントとして紹介している桜の名所だ。

川西市役所の担当者が語る。

「エドヒガンの森には、桜が全体で約250本あり、民間団体が維持管理しています。毎年10日間ほど一般公開されており、市民がウォーキングや桜を楽しめるスポットという位置づけになります。今年の公開期間は3月27日から4月5日までで、人出は例年になく多く、4000人を超える来訪がありました。事案は一般公開の最終日に起きました」

同日午後1時23分、署に「70代から80代くらいの男と子どもがモメていて、噛みつくようなことをしている」との110番通報が入った。署員らが急行したところ、実際にモメていたのは子どもではなく、川西市内に住む49歳の女性だった。

エドヒガンの森(川西市HPより)
エドヒガンの森(川西市HPより)
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目撃者も多く、警察官が状況を確認したうえで、午後1時53分に男性を暴行容疑で現行犯逮捕した。逮捕時の状況について、捜査関係者は次のように説明する。

「被害者の女性は右の前腕部を噛まれていました。ただ、男性には歯がほとんどなく、歯茎で噛んだような状態だったため、赤みはあるもののケガはなく、傷害ではなく暴行での逮捕になりました。もし歯があって出血していれば、傷害になっていました」

逮捕後、警察官は男性をパトカーまで連行しようとしたが、現場は谷のような地形で、パトカーが待機する道路までは約200メートルの山道のような散策路を登る必要があった。当初、署員2人が両脇を抱えて歩かせようとしたが、男性は拒否する姿勢を見せた。

そして、施設管理者が貸し出した担架を使用することになったという。担架にはおとなしく乗ったため、警察官ら計6人がかりで担ぎ上げた。

「すぐにしゃがみ込んでしまい、動こうとしませんでした。体調不良で座り込んだというより、連行を嫌がっていたとみています。どういった言葉を署員とやりとりしたかは不明だが、拒否する姿勢は明らかだった。担架で連行中もツバを飛ばしてきたりするなど、かなり反抗的だったとも聞いている」(捜査関係者)

運搬中、男性は意識もしっかりしていたという。捜査関係者によれば、当時の様子は「拘束は手錠のみで、ベルトで固定したり、身体を押しつけたりといったことはしていない」としている。

写真はイメージです(写真/PhotoAC)
写真はイメージです(写真/PhotoAC)