洋服はユニクロからニューヨーカーに
本格的な婚活に踏み出すにあたり、最初に着目したのは「見た目」だった。
婚活アドバイザーからまず提示されたのは、婚活用の服装リスト。指定されたブランドは「ドゥクラッセ」や「ニューヨーカー」。これまで無地のユニクロTシャツばかり着ていたもだねらさんにとっては、未知の領域だった。
「僕は洋服に無頓着で、『何か着ていればいいだろう』っていうレベルだった(笑)。だから実際にお店に行って試着している姿を動画でアドバイザーに見てもらう“オンライン同行”までしてもらいました。ユニクロとは桁違いのブランドの値段に、正直最初は戸惑いました」
メガネも新調し、プロフィール写真も撮り直し、マッチングアプリでの紹介文やメッセージも添削してもらった。「女性とどう接していいか分からない」「何を変えればいいか分からない」―そんな状態から少しずつではあるが着々と、婚活の“戦闘力”を高めていった。
準備期間はおよそ3カ月。満を持して婚活をスタートさせたものの、現実は甘くはなかった。
まずは婚活パーティーに参戦したもだねらさんだったが、5分ごとに相手が替わるスピード感についていけず撃沈。「そもそも女性と話すのに慣れていないのに、5分じゃ深い話もできない」。そこで友人からの紹介に切り替えるも、会話が続かず、ここでも交際には至らなかった。
そこで方針を転換。結婚相談所を運営する友人からのアドバイスで、マッチングアプリに全集中することにした。そこで鍵となったのが、「母数」だった。
「友人から『ターゲット層が100人はいる環境にしてください』と言われたんです」
そのため、当時住んでいた長野県だけでなく、群馬、山梨、富山まで範囲を広げたことで、出会いの可能性が一気に広がった。
そして、アプリ開始からおよそ3カ月。とある女性から「いいね」が届いた。
〈プロフィール画像の笑顔が素敵だと思いました〉
そう送ってきたのは、7歳年上のバツイチ。富山県在住で2人の子どもを育て上げたシングルマザーだった。













