「絶食系男子代表でした」恋愛経験ゼロの50歳男が婚活に踏み切った理由

「50歳になるまで、女性との交際経験が一度もなくて……。草食系男子にもなれない、“絶食系男子”の代表みたいな人生でしたね」

そう笑いながら話すのは、富山県在住の会社員男性・もだねらさん(仮名・57歳)。都内の男子校を卒業後は、長野県のメーカーに勤務するも、職場での女性の割合は事務員含めて1割以下。女性の前に出ると上手く話せない…そんな状態を克服できず、50歳を迎えるまで恋人はいなかった。

「このまま独りで生きていくんだろうな…」。そんな人生を受け入れていたもだねらさんだったが、価値観が大きく揺らぐ出来事があった。

武術の稽古を通じて知り合った気になる女性と居酒屋で隣同士になったときのこと。ふとした瞬間、彼女がそっと左手を握ってきた。

「僕はびっくりしてしまって、その手を思わず振り払ってしまったんです。後から『なんで好きなのに、あんなことをしてしまったんだろう…』って、ずっと考えてしまって」(もだねらさん、以下同)

自分の気持ちと行動がかみ合わない。その違和感が、初めて人生を見つめ直すきっかけになった。

その後、自己理解を深めるコーチングサービスを受ける中で、「これからどんな人生を送っていきたいですか」と問われ、「1回ぐらいは結婚してみたいですね」という言葉が自然と出ていた。

「自分でも驚きました。でもこれが『自分の本音なんだな』って気付いたんです」

そこから、初めて結婚を目標に据えた本格的な婚活へと踏み出すことになった。

50歳にして本格的な婚活に挑んだもだねらさん(写真/本人提供、以下同)
50歳にして本格的な婚活に挑んだもだねらさん(写真/本人提供、以下同)
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