「大好きな番組をより面白くするために自分なりに考えた」

採用が決まって2日後という、タイトな撮影スケジュールが組まれ、昨年の11月25日(火)にロケは行われた。

「探偵は本当にロケが始まるまで知らせてもらえませんでした。正直1番予想してなかった探偵として来たのがせいやさんだったので、ビックリしすぎて僕自身がヘラヘラしっぱなしでした。僕も妻も仕事があり、子どもたちは学校を休ませました。

『ある週末の日曜日』という設定で撮影は始まりました。ロケの時間は半日ほどです。番組で僕は主夫というテロップが出ましたが、実際は妻のサロンでヘッドスパの施術も行なっていますし、妻がカメラマンとして家族写真を撮影しに行く時はアシスタントとして同行しています。

ただ収益の割合は妻の方が多いのと、僕の家事担当の割合が多いだけなんです。それをそのまま番組で説明すると時間(尺)もとられてしまう、だから主夫となったのでしょう。僕は子どもたち(の世話)や家の仕事をするのが大好きですし、今の時代を考えてもそこ(主夫という表記)に違和感はなかった」(恭宏さん)

SNSには1万件以上の誹謗中傷のメッセージが…(撮影/集英社オンライン)
SNSには1万件以上の誹謗中傷のメッセージが…(撮影/集英社オンライン)

だが「主夫」と表記されたことで放送後、SNSなどでは「クソニート」「子どもを放置して外出する夫」と書かれ、子だくさんであることからか「性欲おばけ」などと様々な誹謗中傷が届いた。恭宏さんのSNSにはそういった内容も含めて1万件ほどのDMが届いている。

「妻がまったく家事をしてないように見えていたとしたらそれも誤解で、食事はいつも妻が作ってくれています。

今回の番組では『仕事に出て子どもたちだけで過ごす架空の日曜日』というテイだったので、長男の代わりに、せいやさんがハムエッグを焼いて食パンで挟んで食べるシーンを撮影していただきましたが、ふだん長男が下の子ども達のご飯を作ることはありません。せいぜい妻が食事を作ってる時に何か手伝わせる程度です」(恭宏さん)

夫婦のSNSに届いた誹謗中傷、心無いメッセージ、夫婦は被害届の提出も考えている(阿部さん提供)
夫婦のSNSに届いた誹謗中傷、心無いメッセージ、夫婦は被害届の提出も考えている(阿部さん提供)

 また、長男が抱っこ紐をつけて0歳の妹を抱っこするシーンも「両親は子供を抱っこする気がないのか」などと炎上の火種になった。これに対しては長男はこう言った。

「家事に追われる長男というテイで出とるけえ、紐つけた方がええじゃろと思った」

そう思った理由は「大好きな番組をより面白くするために自分なりに考えた」と言うのだ。また恭宏さんもその答えに付け足すようにこう話す。

「長男と僕はそれまで作家さんと電話やロケハンの時にいろんな話を重ねてきましたから、番組を面白くするための意図を汲もうという思いがあった。一緒に作り上げるみたいな。だから長男もそう思ったのだと思います」