当初の依頼内容は…
まずは番組出演までの経緯を聞いてみた。
「もともと僕が番組のファンで司会者が上岡龍太郎さんだった2000年頃から観ていて、長男も小学校高学年くらいから一緒に観るようになりました。僕が観ていると長男も隣に座って一緒に観るという感じで、長男、それに下の子どもたちも番組のファンになっていきました。
去年夏頃に長男が『テレビに出たい』『番組に依頼を出してみたい』と言い出したので、ふたりで依頼文を考えて昨年9月ごろ応募フォームに提出したんです。
ちょうどその時期、長男の家庭科の授業で『家のお手伝い何をしてるの?』みたいな発表があって、長男は本当に沢山お手伝いをしてくれていたから、ウチは大家族だし番組側も興味もってくれるのかなって…」(恭宏さん)
原文そのままではないが、当初の依頼内容は以下のような内容だった。
〈僕の家は6人兄弟で、両親は共働きで家族8人で協力して生活しています。親だけで家事をやるのは大変過ぎるので、子供らが自主的に手伝っています。長男である僕も家事の手伝いや兄弟の面倒を見ることが多い。世の中の小6の子供よりも明らかに家の手伝いが多い気がするから、探偵さんに小6の子供がどのくらい手伝いをしているのか調べてほしい〉
すると数日後に番組の放送作家から恭宏さんの元に連絡が来たという。
「作家さんから、企画に出したいけど元の依頼文だと採用は難しそうだと言われました。そこで長男と直接話したいと言われ、作家さんが長男に『他に君が家で困ってること、探偵さんに解決してほしいようなことはある?』などと聞き取って依頼文を作りました。
そして10月頃だったか、作家さんが我が家にロケハンに来てくださったんです。その日はちょうど妻が作ったハンバーガーを家族みんなで食べていたので『その図が面白いので撮影する時はこれを再現する感じでいきましょう』と言ってもらいました」(恭宏さん)
放送作家が阿部家を訪れ、恭宏さんと長男はそれぞれヒアリングを受け、その後も数回にわたり電話で打ち合わせを繰り返したという。
そうしてABCテレビが放送後に番組HPで出した声明文にある、放送用に構成・改稿された「正直、長男をやるのに疲れた。(略)ぼくの代わりに長男やってくれませんか」という依頼文が出来上がったようだ。
依頼文が変わったことについて、「作家さんが面白いモノを一緒につくろうと考えてくださり、我々もテレビに出たかった気持ちもあり抵抗はありませんでした」と恭宏さんは話す。長男も「とにかく出たかったけえ、放送作家の人から『決まりました!』と連絡が来たときは嬉しかった」と振り返る。














