「米炊いて、7合、と言って下さい」
また、もともと阿部家の子ども達の中にはこんな思いもあることを恭宏さんも認識していた。
「長男だけでなく、うちの子供たちは『我こそが手伝う』というアピールをしてくれるところがある。(家だけでなく)学校の先生や周囲の大人たちがいる時にも自然とそう動くんです。それは親からしてみたら、それぞれの役割を果たそうという自立心の表れだと微笑ましく見ていました」
VTRの終盤、せいやが家を離れる瞬間に、大炎上のきっかけともなった母親の美佳さんの長男に向けた「米炊いて、7合」という言葉が飛び出す。これも番組の演出によるもので、実際はこんな経緯だった。妻の美佳さんが話す。
「実際は長男に子どもを任せて私たち夫婦が家を不在にすることはないのですが、せいやさんが調査を終えて帰る前に音声さんにピンマイクをつけてもらいました。そして『せいやさんがドアを閉めた少し後に“米炊いて、7合と言って下さい”と言われました。
それがABCさんの声明にあるように『依頼者である長男が非日常から日常に戻る合図の演出だから』と説明を受け、私も何も考えず言った言葉でした。ただ、実際に長男にお米を炊いてもらうこともありますから、再現、演出だと認識しています」
『探偵!ナイトスクープ』はノンフィクションではなくあくまでバラエティで、番組の冒頭には「娯楽番組」と説明もされている。それなのに今回、大炎上が起きた。今村社長が述べたように「ヤングケアラーという社会課題」に対して、笑えない演出をしたことが原因であるとされているが、本当にそうなのか。
実は原因は他にもある。#2では夫婦の家族観や、それが招いた妻のSNSの炎上の裏側を紐解く。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班














