本田望結「私は、結構メンタルが強い方で(笑)」

匿名掲示板「2ちゃんねる」の投稿をもとに制作されたホラー映画『きさらぎ駅』(2022年公開)の続編『きさらぎ駅 Re:』で主演を務めた本田望結。前作で異世界「きさらぎ駅」から奇跡の生還を果たした本田の演じる宮崎明日香が続編の主人公となる。

同作はホラー映画でありつつ、ネット上で誹謗中傷を受ける主人公も描かれ、ネット社会の怖さという部分も注目すべき箇所だ。

本田自身もインスタグラムが約73万人、Xは約35万人のフォローをかかえるが、ネットやSNSとどのように向き合っているのだろうか。

――本田さん自身は、ネットの良さ、逆に怖さを感じることはありますか?

良さでいうと、この『きさらぎ駅』という映画自体が2ちゃんねるで話題になった投稿が原作ですし、映画の人気も映画館ではもちろん、公開が終わって動画配信サイトで見られるようになってから、ネット上を通してさらに反響が広まって。インターネットが持つ力のすごさは『きさらぎ駅』を通して実感しました。

――怖さを感じたことは?

まず、こういう質問に答えさせてもらうとき、私たちって勝手に世間の声を受ける側として答えがちなんですけど、そうじゃないんですよね。私が誰かを元気づけたいと思った投稿でも、誰かを傷つけてしまう可能性だってある。

だから、SNSを更新するタイミングとかもすごく気にしています。今、日本や世界で何が起こっているかをすごく考えて、今はタイミングじゃないと思ったら投稿を延期することもあります。

でもそのぐらい考えてこそちょうどいいのかなとも思うんです。みなさんから声をいただくことが多いからこそ、自分が発信することは気をつけています。

――ご自身では、どのようにSNSを活用していますか?

私自身、SNSは正直あまりチェックしないようにしているんです。

映画の感想であったり、私に対して「こうした方がいいよ」って注意みたいなコメントや厳しいお声って、本当に伝えたい方は直接伝えてくれます。

でも、顔も見えないのに書く方もいらっしゃる。そういう方のお言葉は受け止めなくていいかなと思うんです。直接、私に伝えてくれる方々の気持ちをしっかり受け止めて、その方たちにちゃんとお礼ができれば十分かなと思います。

本作では強い女性を演じる本田望結 撮影/廣瀬靖士
本作では強い女性を演じる本田望結 撮影/廣瀬靖士
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――万が一、悪気ある人の声が自分の耳に入った場合はスルーできますか?

私は、結構メンタルが強い方で(笑)。