干しシイタケとビタミンD
一方、油溶性のビタミンであるビタミンDの不足によって発病する、くる病・骨軟化症と言われる疾病がある。
くる病・骨軟化症の原因としては、(1)体内のビタミンDが不足している、(2)ビタミンDが体の中で働かない、そして(3)腎臓でリンの再吸収がうまくいかない、という3つの原因があるとされるが、ここでは食べ物からのビタミンD摂取不足に絞ってお話しする。
食べ物でビタミンDを多く含むものとして干しシイタケが知られている。
面白いことに、ビタミンDは生のシイタケには含まれず、生シイタケを天日で干すことにより紫外線の働きにより、そこに含まれるビタミンD前駆物質に変化が起き、ビタミンDが合成されるのである。現在ではこの紫外線によるビタミンD生成の機構も完全に解明されている。
ビタミンDの他、油溶性のビタミンとしては、ビタミンAやE、Kなどもあり、それぞれ、種々の食品に含まれていて、重要な役割を果たしている。
このように、各種のビタミンは重要であるものの、現代社会においては、基本的に各種の食材に含まれているため、片寄った食事を避け、バランスの取れた食事をしている限り、ビタミン不足による疾病発現の恐れはまず起こりえないと思う。
これらのビタミンのことを考えると、まさに「薬食同源」であることがよく理解される。













